ベルツの日記 下  岩波文庫 青 426-2 [歴史(日本史世界史)]

ベルツの日記 下  岩波文庫 青 426-2



ベルツの日記 下  岩波文庫 青 426-2
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ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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日本での最後の日々

日本海海戦(対馬沖海戦)における日本の勝利の後ドイツへと帰国していったベルツの日本における滞在日記の下巻。上巻に比べると叙述は単調だが、日露戦争期の国内世相や政治状況ひいてはナショナリズムの形成過程を皮膚感覚としてよく理解させてくれる一級の資料であろう。それにしても、その後の日米の対立(182頁、308頁)や軍部の台頭(217頁、233頁)、陸海軍の不和(234頁)、更には神道の政治利用(347頁)やアジアの勃興(411頁)といった事象を遥かに見晴るかしていた彼の炯眼には、改めて驚かされる。
ドイツ人医師が見た日露戦争時の日本

(上巻のレビューの続き)下巻には1904年2月から、帰国後の1905年8月までが書かれている。

ベルツは多数の在留外国人とも付き合いがあり、各国人の気質の違いなどにも言及しているのだが、一番批判的評価を下しているのはドイツ及びドイツ人に対してで、世界的に蔓延していた反独感情もやむを得ないこととしている。また、東宮(後の大正天皇)や伊藤博文など、数多くの要人たちも直に接しているので、彼らの人物像を知ることも出来る。

記述されていることは日露戦争についてが主で、ベルツは日本の立場を支持し、勝利を喜び、日本人の態度に感服している。ここからその時代の雰囲気が伝わってくるが、世界史の中での日本が一番輝いていたのは、この時期でなかったのかと思えてくる。



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